当院では保険を用いての禁煙指導を行っています。

　当院は、ニコチン依存症管理料算定施設基準を満たしています。条件を満たす方は、保険適用での禁煙治療が可能です。薬剤の服用は12週続ける必要があるとされており、12週まで保険を用いた治療が認められております。

禁煙に関する薬物治療
～二つの禁煙治療～
　禁煙治療には飲み薬による治療とニコチンガムやパッチ（シール）による治療があります。ガムやパッチは、服薬を開始した時点で絶対禁煙となり、言ってみれば「清水の舞台から飛び降りる禁煙」です。

　一方、飲み薬の場合、服薬後1週間は禁煙準備期間となり、喫煙を続けることができます。この期間にたばこを吸っても、「ハァ～」という快感を得られず、これなら辞められるかも！と思えるようになり、今までよりも楽に禁煙ができるのです。こちらは「清水の舞台から階段で降りる」禁煙です。
メーカーのサイト→ファイザー社

～喫煙習慣のメカニズム～
　喫煙の常習性は、ニコチンが脳内でドーパミンという快楽物質（脳内麻薬）を分泌するために起こります。
　飲み薬での治療の場合、脳内でニコチンと結合する「受容体」に作用します。少量のドーパミンを分泌させ、ニコチンが受容体に結合するのを阻害するため、“喫煙 →ドーパミン分泌 →「気持ちいい」” というサイクルを断つことになります。
　最初の一週間程度は吐き気が出る方も若干名いるようですが、多くの方は禁煙を達成されています。